オレオレの黒歴史第2弾です。今日はお金が絡むお話です。
数年前、HPをメモ帳で作れるようになっただけで、有頂天になっていたオレオレ。その時「アフィリエイト」というモノに出会いました。
アフィリエイトとは自分の持っているブログやHPに広告を掲載して、モノやサービスが売れた場合に広告料をもらうというモノです。
そこから自分の作ったブログで育毛剤を売って、お小遣いを稼ごうという発想に至るまで時間はかかりませんでした。
アフィリエイトで稼ぐ方法はいろいろな手法がありましたが、オレオレが当時、取った戦略は無料のブログを100個作り、それぞれのサイトで育毛剤を売るというものでした。
ここまで読んだ方で
と思う方も多いと思われますが、最後まで読んで頂けると嬉しいです。
目次
何故、ブログを100個作ろうとしたのか?
画像は成功曲線で、x軸は時間、y軸は収入。
当時、(自称)稼いでいるというスーパーアフィリエイターの方の「無料ブログを量産して相互リンクしまくれば、商品は絶対に売れる!」という文章を見たのがキッカケでした。
具体的にはペラサイト(1ページしかないサイト)を量産してそれぞれを相互リンク(自演リンク)して検索エンジンで上位表示を狙うというものでした。
1個や2個なら育毛剤を売るのは無理でも100個くらいサイトを作ったら1つくらいサイトで売れるようになるのではないか?という考えに当時の私は賛同しました。
1ページしかないサイトとはいえ、100個も作るとなると、物凄い手間がかかります。ブログを作っている過程において、何か物を売るコツのような物がわかるようになるのではないか?
という期待もありとりあえずやってみることにしました。
何故、育毛剤を売ろうとしたのか?
単純に育毛剤が売れた時にもらえる報酬が多かったからです。それと育毛剤を買う人は、続けて何個も購入する人が多いというのを聞いたからでした。
日本ではいわゆる「ハゲ」というのは恥ずかしい事である。という考え方が一般的です。なので育毛剤を店で買うのはイヤだけど、通販(ネット)なら抵抗なく買える人は多いのではないか?
と考えました。実際その考え自体は的はずれではなかったのですが、結果的に育毛剤は1つも売れる事はありませんでした。
何故、育毛剤は売れなかったのか?
原因はいくつかあると思います。
まず相互リンクする事でいろんなキーワードで上位表示できなかった事です。キーワードで上位表示されないとまず、自分のサイトに辿り着ける人は基本的にいません。
どんなに素晴らしい文章を書いていたとしても訪問者が来なければ、売れる可能性は0なのです。
2つ目はライバルが非常に強力だった事です。
育毛剤の販売というのはアフィリエイトでもかなり稼げる部類に入ります。稼げる分野には当然ライバルも多くいます。
なので、同じような育毛剤を売るサイトは無数に存在していたと思われます。たくさんあるお店の中から選ばれるという事はそれだけでも大変な事です。
私のサイトはデザインが優れているわけでもなく、文章が素晴らしかったわけでもないので選ばれる確立は限りなく低かったと思われます。
もう1つは私のサイトの出来が非常に悪かった事だと思います。
今でも人に褒められるような文章はとても書けませんが、当時の私のサイトは輪をかけて文章がダメだったと思います。
また100個のブログを作るということに神経がいってしまい、文章の内容を良くしたり、分かり易くする事など全く考えていませんでした。
よって、訪問者にとって全く役に立たないペラサイト(産廃)を100個作るという最悪の結果になってしまったと思います。
あれでは売れなくて当然と言わざるを得ないです。
どのブログサービスを利用したのか?
無料でブログを作る事ができるブログはほとんど利用しました。
JUGEM、ライブドアブログ、FC2ブログ、Seesaa 、Ameba、はてな、So-net、忍者ブログ、エキサイト、Yahoo!ブログ、ココログ、blogger
など有名な所は全て登録(無料)してブログを作りました。
何故、いろんな種類のブログを使ったのか?
理由はいくつかあります。
まず、当時言われていたのはブログ同士を相互リンクする時に、同じfc2ブログ同士を3つリンクするのと、fc2、ライブドア、忍者をそれぞれ3つ相互リンクするのは後者の方が効果が高いと言われていました。
なので、できるだけ違うドメインを持つ、いろいろなブログサービスを利用して相互リンクをした方が上位表示できそうだと思ったのです。
もう1つは同じような内容と記事タイトルで記事を投稿した時にどちらのブログサービスのブログが上位に表示されるのか?という実験です。
どの会社のブログでどのような事を書くのがベストなのか。少しでも真実に近づきたいという考えからでした。
たくさんの無料ブログを作る事で分かった事
いくつも似たようなブログを作り比較して見ましたが、順位変動の上下が激しくて短期的に見ても結局よく分かりませんでした。
というか素人が少し調べたたけで、すぐに分かるようなシステムをグーグルが作るわけがないですよね。
グーグルは1日に何十回も検索結果の順位を見直しているという事をその時は知りませんでした。
後、分かった事というか苦労した事はブログによってそれぞれ、全然記事の投稿の仕方が違うのに手こずりました。
ブログをカスタマイズする場合でも、全部のブログでやり方がそれぞれ違うので、物凄く苦労しました。
ブログを100個作った事で分かった事
ブログを100個作っても稼げない人は稼げない。(でも私ができないだけで、やり方によっては稼げる人はいるかも。)
昔は「ブログを量産すればアフィリエイトで稼げる!」と声高に言っていた人はたくさんいましたが、最近は全然見なくなりました。
恐らく、昔は通用していた時期もあったけど、現在では全く通用しない方法なのでしょう。(できるとしても割りに合わなかったり)
育毛剤のサイトを作りまくったので当然、何十種類もの育毛剤の事を調べました。
無駄にくそ長い説明文がある公式サイトはモチロン、2チャンネルなどで育毛剤を実際使っている人の意見やブログなども読み漁りました。
その結果、人によって、効果がある育毛剤は個人差がありすぎて、どの育毛剤が一番効くのかという私の素朴な疑問に答えはありませんでした。10人いたら10人とも言っている事が全然違いました。
生活習慣やら食べ物やら、髪の毛のシャンプーの仕方など全ての要素を考えると、どの育毛剤が一番効果があるのか突き止めるのは間違いなく不可能でした。
私は研究者ではなく、ただのド素人です。
そしてネットでの書き込みは正しいモノばかりでもなく、私は何が正しくてどれが嘘なのか見抜く事はできませんでした。
ブログについて思う事
個人的にはブログを100個作る労力を1つのブログに集中させた方が、愛着も沸くし、稼げるブログを作れるのではないかと思います。
そして自分の嫌いな事を書くより、自分の好きな事を書いた方が記事も面白くなるし、長続きしやすいと思う。
まとめ
ブログを100個作って手に入れたモノは、この方法では稼げないという事実と、むなしさだけでした。
結果として、ネットという広大な海にゴミサイトを100個以上も放流する事になってしまいました。ネットの海を汚して、正直すまんかった…m(-_-)m(IDとパスワードを書いた紙を紛失しているので、ブログを削除しようにも不可能に。)
でもここで諦めたら、ただの三流です。オレオレはまた次の手に出ます。
電球を発明をしたエジソンはこのような事をいったそうです。
「1万回も失敗して大変でしたね」と言われた時「失敗ではなく、うまくいかない方法を1万通り発見しただけだ。」
と。
エジソンの考え方でいくと、オレオレの場合はブログを100個作った。失敗した。上手くいかない方法を1通り発見した!
つまり一歩成功に近づいたという事になります。
エジソンの偉大な発明と比較するのもおこがましいですがね。
今回はオレオレの「サイトを100個も作ったけど1つも育毛剤が売れなくて、ごみを垂れ流しにしただけだった。」という黒歴史はどうだったでしょうか?
育毛剤を探していて、変なサイトに辿り着いた方はひょっとしたら私が過去に作ったサイトかもしれません。その時は、そっと閉じてもらえると幸いです。